この度の東北地方太平洋沖地震で、犠牲になられた多くの方々に心よりご冥福をお祈り致しますと同時に、被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。
今日でちょうど一週間が経ちました。
不便を強いられ、不安の中にいらっしゃる方々が、一日も早く安堵の日を迎えられます様、遠くから応援し、何ができるかを考えていました。
「明るいニュースが欲しい」「笑顔になりたい」
やっとこういう声を聞かせていただける状況に少しずつなってきた様にも感じます。
海外にいる私ができる事は少ないですが、一緒に泣く事よりも、一緒に微笑む事ができる様にメッセージを発信していきたいと思います。
ボルネオ・コンベンションのレポートの間に入ってしまう形になる事、ご了承ください。
この年末年始に、ミャンマーにいました。
あるタトゥー・ジャーナリストの方に同行しての旅でした。
軍事政権国であり、国民の生活は厳しく貧しいです。
海外からの入国はビザが必要で、そのビザも状況によって発行されたり発行されなかったりまちまちです。
入国出来たとしても、地域によっては更に許可証の申請をしなくてはなりません。
インターネットは全て国で管理されていて、国民に海外からの"不必要な"情報が届かない様になっています。ヤフーもMSNも通常のアクセスでは見る事が出来ません。
それ以上に接続状況は大変悪く1ページ開くのに数分などはザラで、少し田舎に行くとパソコンもありません。
大きな町の一つであるヤンゴンでも、宿泊ゲストハウスのすぐ裏では裸足でボロボロの服を着た子供達が、廃車の上で遊び、飢餓からお腹の大きくなった赤ちゃんの面倒を見ています。
ディーゼルエンジンの黒煙が舞う数少ない車には屋根まで乗客が溢れています。
道路は毎回雨期の際に流れてしまうので、その都度舗装が必要です。
当然、道は荒れていて、山に繋がる唯一の道にコンクリートを敷き詰める作業をしているのはコールタールにまみれた女性と子供達です。
許可書を申請して山岳部に入ると、電話どころか電気もなく、お湯も出ず、夜は0〜2度まで下がります。
けれども、
そんな中で生きる人々は、驚くほど明るく、強く、美しいです。
微笑みかけると100倍くらいの満面の笑顔が返ってきます。
毛布もなく凍えている人達の惜しみない笑顔を見て、晴れ渡る空を感じて、
豊かであると言う事の意味を考えさせられました。
タトゥーの部分は、他のジャーナリストさんのお仕事でしたので、
残念ながらここでは発表は出来ませんが、その旅路で出会った沢山の笑顔と、人々の強さを、写真として、応援歌代わりにお伝え出来たらと思います。
この旅の中に、この人々の中に伝統として宿るタトゥーのお話は、また改めてお伝え出来る日があればと思います。
拙い写真ではありますが、日々アップしていきます。
元気エネルギーや空の青さを感じて、
笑顔の足しにいただけましたら幸いです。
2011年3月18日
さな
緊急特集!東日本大地震情報&お見舞いメッセージ